🎤ライブチャットアカデミーの真実

🚚 はじめに ― 副業で転んできた私が気づいたこと

私は53歳、スクールバスの運転手をしています。

派遣先によっては介護施設や役所などでもハンドルを握り、人を乗せて走るのが仕事です。
子どもたちの笑顔を見るのは嬉しいですが、給料は安定せず、ボーナスもなし。

「このまま年を重ねても生活は変わらない」
そう思ったのが、副業に手を出したきっかけでした。

情報商材、在宅ワーク、ネット転売、投資案件…。

10年以上挑戦してきましたが、結果はすべて失敗。

気づけばクレジットカードの支払いが70万円を超え
分割が組めず33万円の一括請求が来たときには手が震えました。

それでも「何とかしたい」と思う気持ちは消えませんでした。

そんな中で見かけたのが、SNSでよく目にする

「ライブチャットアカデミー（宮川みか）」。

「顔出し不要」「スマホ1台でOK」「初心者でも月50万円」
――そんな言葉を見れば、誰でも心が動くでしょう。

けれど私はこれまで何度も“夢のような副業”に騙されてきた身です。

だからこそ今回は

このビジネスの仕組み・リスク・本当の稼ぎ方を、冷静に見つめてみました。

💡 ライブチャットアカデミーとは？

ライブチャットアカデミーは

「ライブ配信で収益を得る方法」を教えるオンラインスクールです。

講師は宮川みか氏。
SNSでは「女性でも安心」「主婦やシニアでも在宅でできる」と紹介されています。

特徴としては以下のような点が挙げられます。

• 顔出し・声出しをしなくてもOK
• スマホ1台で始められる
• 特別なスキルは不要
• 1日30分〜1時間で収益化を目指せる
• 月5万円〜50万円を狙える

一見すると理想的な副業に見えます。
しかし、これがどんな仕組みでお金になるのか――

ここを理解しないまま始めるのは危険です。

🎥 配信で“お金が発生する”具体的な流れ

ライブチャットの世界では
いわゆる「配信者」と「視聴者」の間に“感謝”や“応援”を形にする仕組みがあります。

この仕組みが、収益の源になります。

以下の流れでお金が発生します。

① 配信アプリを通じてライブ配信を開始

アカデミーでは、特定のライブ配信アプリを使うよう指導されます。
たとえば「ふわっち」「Pococha」「BIGOLIVE」「17LIVE」など。

これらのアプリは基本無料で使え、登録者が配信を行うと
視聴者がリアルタイムでコメントやスタンプを送れます。

② 視聴者が“ギフト”や“投げ銭”を送る

視聴者は配信者に対して「ギフト」と呼ばれるポイントを購入し
応援の気持ちとして送ります。

このギフトが、配信者の報酬に変わります。

たとえば

• 100円のギフト → 配信者の取り分は約50円
• 1,000円のギフト → 約400円〜600円が報酬

つまり、応援してくれる人が多いほど収入が増えるという仕組みです。

③ アカデミー側は「ファンを作る方法」を教える

ライブチャットアカデミーで

「どんな話題で人を惹きつけるか」
「どんな時間帯に配信すれば人が集まるか」
「どんなプロフィールが刺さるか」
といった“魅せ方のノウハウ”を教えてくれます。

また、顔を出したくない人向けには
「音声配信」や「アバター配信」を利用する方法もあるそうです。

④ 人気配信者になることで報酬が安定

人気が出れば、固定ファンがつき、「毎回ギフトをくれる常連」が増えていきます。
中には、月20万円〜30万円を稼ぐ配信者も存在します。

ただしその一方で、配信を始めても数人しか来ない
数週間でやめてしまう人が多いのも現実。

稼げるのはごく一部だという事実は、どの副業にも共通しています。

⚙️ 初期費用と労力のバランス

項目	内容	目安費用
講座受講料	約17万円〜20万円	分割あり
機材費	スマホ・ライト・マイクなど	約2〜3万円
通信費	Wi-Fi・モバイル回線	月3,000円前後
実働時間	1日1〜2時間	継続必須

「スマホ1台でOK」と言われていますが、実際にはそれなりの準備が必要です。

しかも、配信を続けなければ報酬はゼロに戻る。

地道な努力が求められる“労働型ビジネス”であり
決して「自動で稼げる仕組み」ではありません。

⚠️ 私が感じた3つのリスク

① 継続の難しさ

視聴者が増えない時期は孤独との戦い。
コメントがゼロでも笑顔で話し続けなければならず
メンタル的にきついと感じる人も多いようです。

② 高額な受講料に見合う再現性

20万円前後の投資をしても、それに見合う成果を出せる保証はありません。
配信スキルは個人差が大きく
人間的な魅力やタイミングに左右されます。

③ サポート体制の不透明さ

「質問し放題」と謳っていても
実際は返信が遅かったり、追加費用を求められるケースもあります。
サポートの質にばらつきがあるようです。

🧠 53歳の私が出した結論

ライブチャットアカデミーは
“ライブ配信で収益を得る”という新しい働き方を提案しています。

しかしその実態は

「話す力」や「魅せ方」を磨く努力が欠かせない労働型ビジネスです。

「誰でも簡単に」「短期間で50万円」とは、やはり誇張表現だと感じました。

私のように本業を持ち、体力も限られている人間には
毎日配信を続けるのは現実的ではありません。

🌱 私がすすめたい“現実的な学び方”

• 無料説明だけ受けて「情報整理の機会」として使う
• いきなり契約せず、他の副業教材と比較して冷静に判断
• 配信よりも、自分の得意分野を活かせる方法を選ぶ
• 投資は5万円以内で試し、借金は絶対にしない

これが、長年失敗を重ねてきた私の結論です。

「うまい話ほど裏がある」――その言葉を忘れずに。

🔚 継続できる副業こそ、本物

ライブチャットアカデミーは、確かに“新しい稼ぎ方”を教えてくれるスクールです。

しかし、本当に稼ぐためには

時間・努力・会話力・継続力が必要です。

私のように副業で何度も転んできた人間から言えるのは
「夢より現実を見た方が、人生は楽になる」ということ。

自分の生活に合った副業を見つけ、借金ではなく希望を積み重ねる。
それが、私がこれから歩んでいきたい“支援する側の生き方”です。

✏️執筆：ケイスケ副業を支援する人
「現実を知ることは、諦めることじゃない。再出発の第一歩だ。」